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プラントエンジニアリング業界の動向と展望

(2023/09/04更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■プラントエンジニアリングの業績動向
■関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

電力・化学・産業などが主力分野

プラントエンジニアリング業は、電力・石油精製・化学・通信・製鉄・海洋資源開発などの大規模プラントにおいて、企画・設計・調達・施工・施工管理などを行う。専業企業がこれらの業務を一括して行う場合と鉄鋼や造船企業の専門部門が一部を請け負う場合がある。

事業では、爆発や火災といった重大事故のほか、工期が長期間にわたるため資材価格の変動や自然災害、地政学的影響、感染症といった様々な要素に対する「リスク管理」が重要となる。


■市場の動向と展望

2021年度の市場動向

全体の受注額は減少。国内は増加も、国外は大幅に減少

経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、2021年度のプラントエンジニアリング業の受注高は前年度比5.0%減の7兆9,170億円。国内が同4.7%増の6兆4,508億円となったが、国外は同32.3%減の1兆4,662億円と大幅に減少した。

国内は脱炭素社会実現に向けた再生可能エネルギー市場が成長したが、国外は新型コロナの影響により国や地域によって回復状況に差が出た。

2022年度の市場動向

受注高は増加し、8兆円台を回復。経済活動正常化でエネルギー需要が回復

経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、2022年度のプラントエンジニアリング業の受注高は、前年度比2.9%増の8兆1,480億円となり、8兆円台を回復した。

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