■業界の概要
■市場の動向と展望
■板ガラス、ガラス製品製造業の業績動向
■関連法規・団体
■業界天気図
板ガラスは、AGC・日本板硝子・セントラル硝子の3社による寡占市場である。3社はグローバル市場での存在感も大きく、海外販売の動向が業績を大きく左右する。
ガラス製品は容器・食器などの日用品から液晶ディスプレイなどの電子部品まで、その用途は多岐にわたる。そのため製品ごとに強みを持つ企業が多く、付加価値を活かした住み分けが進んでいる。
経済産業省「生産動態統計調査」によると、2021年の販売金額は板ガラスが689億5,000万円(前年比1.0%増)、安全・複層ガラスは2,579億8,400万円(同4.3%減)だった。
国内では、建築用ガラスの需要が復調も、半導体などの部品不足による自動車減産が響いた。
海外でも、自動車用ガラスは伸び悩んだが、建築用ガラス需要が欧州をはじめ各地域で好調であり、全体としては回復が進んだ。
経済産業省「生産動態統計調査」によると、2022年のガラス・ガラス製品の販売金額は7,140億3,500万円と前年比4.4%増加した。内訳では、板ガラスが同18.6%減の561億2,300万円、安全・複層ガラスは同4.4%増の2,692億8,400万円(同4.4%増)だった。