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加工食品業界の動向と展望

(2023/09/28更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■製粉業、調味料・食用油製造業の業績動向
■冷凍・チルド・インスタント食品製造業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
■関連コンテンツ


■業界の概要

安定需要ながら、食の安全・社会構造の変化への対応が課題

加工食品は、品質保持や安定供給・栄養素量、嗜好性の改善・調理の簡便性向上といった目的を持って製造・加工された食品を指す。食生活に根付いているため大幅な需要の増減がなく、景気にも左右されにくい業界である。

近年は、健康志向や食の安全などへの取り組みのほか、ヴィーガン・ハラールといった需要の多様性に応える経営が求められている。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

コロナ禍の外食制限続き、家庭用冷凍食品生産量が過去最高

農林水産省「食品産業動態調査」によると、2021年の主な加工食品の生産量は、しょうゆ等が前年比0.6%増、加工米飯が同1.1%増となった。

また日本冷凍食品協会によると、2021年の冷凍食品国内生産量は158万7,091トン(同2.3%増)となり、そのうち家庭用は調査開始以来最高の79万8,253トンだった。

コロナ禍で家庭用冷凍食品需要が増加し、初めて業務用(78万8,838トン)を上回った。

2022年の市場動向

加工米飯の生産量は大幅に増加。家庭用の冷凍食品国内生産量は過去最高を更新

農林水産省「食品産業動態調査」によると、2022年の主な加工食品の生産量は、加工米飯が前年比4.9%増の42万8,950トンとなり、他の加工食品に比べ大幅に増加した。一方、プレミックスは35万2,931トン(同1.4%減)、めん類は133万343トン(同1.2%減)とわずかに減少した。

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