■業界の概要
■市場の動向と展望
■牛乳・乳製品製造業の業績動向
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乳価上昇を背景に大規模経営の農家が増えて飼養頭数が増加し、乳製品の原材料である生乳の生産量は、2018年から増加傾向にある。
しかし、猛暑や台風などの影響による生乳生産減少リスクや、TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)、日EU 経済連携協定(EPA)、日米貿易協定による輸入品の流入懸念、さらには飼料価格上昇などを受けて、酪農家の生産基盤強化が課題となっている。
農林水産省「牛乳乳製品統計調査」によると、2021年度の生乳生産量は前年比2.9%増の764万6,520トンと、3年連続で増加した。
飼養規模の拡大や乳牛改良の成果などにより生産量は伸びた。一方で、需要は緊急事態宣言長期化により業務用需要の苦戦が続き、家庭用需要も前年の巣ごもり消費の反動減で低調だった。
余剰生乳は脱脂粉乳などの生産に振り替えられ、在庫が積み増された。
農林水産省「牛乳乳製品統計調査」によると、2022年度の生乳生産量は前年度比1.5%減の753万2,513トンとなった。