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プラスチック業界の動向と展望

(2023/12/27更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■プラスチック・同製品製造業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

用途拡大も、環境問題への対応が課題

プラスチック業界は、樹脂素材を製造する化学メーカー、樹脂素材を用途別に成型する1次加工メーカー、それを切断・塗装などで加工する2次加工メーカーに大別される。

用途はフィルム・シート、容器、建材など多岐にわたる。また、用途拡大にともない廃プラスチックの環境への影響が地球規模での課題となっており、製品の再利用や生分解性プラスチックの実用化などが進められている。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

フィルム・シートや容器が2019年の生産量を上回って推移

経済産業省の「生産動態統計調査」によると、2021年のプラスチック製品生産量は前年比3.3%増の568万5,065トンとなり、3年ぶりに増加へ転じた。

生産量の4割を占めるフィルム・シートは同3.3%増の245万2,639トン、容器は巣ごもり需要で堅調に推移し同6.9%増の84万9,769トンとなり、ともに2019年の生産量を上回った。輸送機械用部品は、国内の自動車減産があったものの、同0.7%増の51万5,861トンと前年を上回って推移した。

2022年の市場動向

容器の需要は堅調も自動車向け需要が回復せず、プラスチック製品の生産量は減少

経済産業省の「生産動態統計調査」によると、2022年のプラスチック製品生産量は、前年比2.1%減の556万8,110トンで、2年ぶりの減少となった。

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