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医療関連サービス業界の動向と展望

(2024/01/31更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■治験支援業、臨床検査業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

医療・医薬品開発をサポートする治験支援と臨床検査

治験支援は、製薬企業の治験代行・支援を行うCRO(医薬品開発業務受託支援機関)と医療機関における同業務であるSMO(治験施設支援機関)に区分される。

臨床検査には患者から採取した検体を調べる「検体検査」と、心電図などを調べる「生理機能検査」がある。かつては医療機関の中で検査が行われていたが、医療の高度専門化や予防医療の広がりなどを背景に外部業者への委託が進んだ。

■市場の動向と展望

2021年の市場動向

治験支援・臨床検査業市場とも、新型コロナ対応で伸長

治験支援・臨床検査業市場は、新型コロナ関連需要増を背景に、高い伸び率を示した。

治験支援は、日本CRO協会加盟31社の2021年総売上高は前年比20.8%増の2,255億6,000万円、日本SMO 協会加盟21社の総売上高は同10.0%増の343億6,600万円となった。新型コロナのワクチンや治療薬の治験が増加した。

臨床検査業も新型コロナ関連検査の受託増で市場規模が拡大した。また、受診抑制の影響で減少した検査受託数の回復も後押しした。

2022年の市場動向

アウトソーシングニーズ堅調で、好況続くCROとSMO

前年2ケタ台の高い伸び率を示したCRO、SMO 市場は、引き続き好況が続いた。日本CRO協会加盟32社の2022年総売上高は前年比7.2%増の2,418億5,000万円、日本SMO 協会加盟21社の総売上高は同30.7%増の449億1,700万円となった。

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