■業界の概要
■市場の動向と展望
■建設機械製造業の業績動向
■建設機械リース・レンタル業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
建設機械は、戦後、高度経済成長にともなう社会資本整備などの建設投資で成長を遂げた。その後は高い技術力を背景に、北米や中国、新興国への輸出が伸長。
自動車や精密機械と並び、グローバルに事業を展開する業界の一つであり、輸出金額が国内出荷金額を上回る状況が続く。そのため、近年では海外大手メーカーとの競争が激しくなっており、国内メーカーによる海外進出やM&A、業務提携が活発に行われている。日本建設機械工業会「建設機械出荷金額統計」によると、2021年度の建設機械本体出荷金額は、前年度の新型コロナの影響による需要減少から大きく回復し、前年度比30.7%増の2兆5,314億円となった。
とくに輸出が大きく伸長し、外需は同54.7%増の1兆6,656億円となった。9機種中8機種で同20%以上増加し、トラクタや油圧ショベルなど5機種は同50%以上増加している。
一方、内需は安定した公共投資により同0.6%増の8,657億8,200万円だった。
日本建設機械工業会「建設機械出荷金額統計」によると、2022年度の建設機械本体出荷金額は、前年度比20.6%増の3兆541億円となりとなり、好調を維持した。