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中古自動車業界の動向と展望

(2023/09/28更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■中古自動車販売業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
■関連コンテンツ


■業界の概要

買取、AA、小売の3業態で成り立つ中古自動車業界

中古自動車販売業界は、買取、オートオークション(AA)、小売りの3業態で構成される。近年は、買取大手による小売事業強化や個人間売買仲介への参入など、業態を越えた動きも。

車両の保有長期化や車離れで中古車の発生が減る一方、海外での日本車人気により輸出量は増加し、国内中古車市場は慢性的な商品車両不足にあった。

2020年以降は半導体不足により新車供給が停滞していたが、徐々に解消傾向に伴い、中古車市場への登録台数は増加傾向にある。


■市場の動向と展望

2021年度の市場動向

国内中古車登録台数は2年連続のマイナス、輸出は回復傾向

日本自動車販売協会連合会によると、2021年の中古車登録台数は前年比2.7%減の372万8,751台となった。また全国軽自動車協会連合会によると、2021年の中古車軽自動車販売台数は同1.1%減の300万2,274台だった。

中古車の供給量減少や、中古車の需要増加によるAA価格の高騰が影響した。

一方、日本中古車輸出業協同組合によると、輸出台数は同15.3%増の122万4,954台だった。

2022年度の市場動向

中古車の供給減少の影響により、登録・販売台数は減少

日本自動車販売協会連合会によると、2022年の中古車登録台数は前年比6.3%減の349万5,305台となった。全国軽自動車協会連合会によると、中古軽自動車販売台数は同6.5%減の280万6,346台だった。新車販売の停滞による中古車の供給不足・価格高騰が影響した。

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