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造船業界の動向と展望

(2023/10/27更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■造船業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

世界市場での生き残りをかけた業界再編が日中韓で進行中

海上荷動量の増加が続き船腹量も拡大する中、2008年金融危機前の受注案件がほぼ竣工し、世界の新造船の竣工量は2011年の約1億総トンをピークに、2022年ではその6割弱の5,560万総トンまで減少。

供給能力過剰が続いたことで船価は低水準にある。厳しい経営環境にあるため、世界シェア1位を争う中国と韓国、3位の日本において生き残りをかけた企業の経営統合が進行している。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

世界の新造船竣工量は増加も、海外勢に押され国内は低調

日本造船工業会の「世界の新造船竣工量の推移」によると、2021年の世界合計は6,080万総トン(前年比4.6%増)となった。

中国が2,710万総トン(同15.3%増)、韓国が1,970万総トン(同7.1%増)と増加した。生産能力適正化のため国内外で業界再編が進むが、海外勢の生産能力は依然として過剰気味で、受注安値攻勢が続き、日本は1,070万総トン(同16.4%減)と大きく減少した。

2022年の市場動向

世界の新造船竣工量は大幅に減少。海外勢に押され国内も低調続く

日本造船工業会の「世界の新造船竣工量の推移」によると、2022年の世界合計は5,560万総トン(前年同期比8.6%減)と大幅減となった。

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