■業界の概要
■市場の動向と展望
■総合商社の業績動向
■業界天気図
商社とは商取引および輸出入を仲介する事業者である。
その中でも総合商社は、「ラーメンから飛行機まで」といわれるように幅広い商品・サービスを扱い、また仲介ビジネスから派生するさまざまな事業(金融、投資事業など)も行う。
また資源・エネルギーの取引に強みを持ちその開発にも関わってきたが、資源分野は市況変動による浮き沈みが大きいことから、近年は非資源分野の開拓が進む。
財務省「貿易統計」によると2021年度の輸出総額は、前年度比23.6%増の85兆8,777億円となった。鉄鋼・自動車・半導体製造装置の輸出が増加した。
輸入総額は、原粗油・LNG・石炭・食料品が増加したことで同33.3%増の91兆2,717億円だった。
輸出額・輸入額ともに2年連続の減少から反転、大幅増となった。コロナ禍からの日常回帰による需要の急回復や、資源価格の高騰が追い風となった。
財務省「貿易統計」によると2022年度の輸出総額は前年同期比15.5%増の99兆2,262億円となった。自動車、鉱物性燃料、鉄鋼の輸出が増加した。