■業界の概要
■市場の動向と展望
■ホームセンターの業績動向
■関連法規・団体
■業界天気図
ホームセンターとは、日用品や住宅改修、DIY(Do It Yourself)に必要な資材、園芸用品などを提供する小売店を指す。
ホームセンター業界は、消費者のライフスタイルや需要の変化に対応しながら、各社の出店拡大や取扱商品を増やすことで成長してきた。
日本DIY・ホームセンター協会によると、店舗数は1973年以降ほぼ一貫して増加、2022年度末の店舗数は前年度末より30店舗増え、4,920店舗となった。
近年は市場の成熟化にともない年間総売上高は横ばい傾向で推移。経済産業省の「商業動態統計調査」によると、ホームセンター販売額はコロナ禍での巣ごもり消費を追い風に急増した2020年度の3兆5,211億円をピークに2年連続の減少となった。消費の一巡とともに、減少基調に転じている。
各社は積極的な新規出店や既存店改装などでさらなる拡大を目指してきたものの、近年は店舗数が多すぎるオーバーストア化やディスカウントストアなどの異業種との競合により市場全体の成長が頭打ちとなっていた。
そのため各社は新規出店を抑え、PB商品の開発強化、オンラインでの販売強化などで収益の確保を目指し、M&Aを活用した業界再編や新規事業への進出などに焦点をあてる動きが目立っている。
ペット・園芸商品は堅調も、衛生関連商品や季節商品が低迷 "
経済産業省の「商業動態統計調査」によると、2021年度のホームセンター販売額は、前年度比4.3%減の3兆3,683億円となった。新型コロナによる巣ごもり消費やアウトドア需要の高まりで、ペット商品や園芸商品、キャンプ用品が堅調に推移した。
一方、コロナ禍の影響一巡による感染防止需要の反動減や天候不順の影響で、衛生関連商品や季節商品の落ち込みが大きかった。
経済産業省の「商業動態統計調査」によると、2022年度のホームセンター販売額は、前年同期比0.9%減の3兆3,395億円となった。