■業界の概要
■市場の動向と展望
■エステティックサロン、理美容業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
エステティック業務は「美顔」、「痩身」、「脱毛」に大別され、業界では契約の適正化への取り組みやサロン認証制度など、消費者が安心・安全にサロンを利用できるような消費者保護施策を進める途上にある。
厚生労働省が公表している「衛生行政報告例(令和4年度)」によると、美容所は26万9,889施設(前年度比2.1%増)で年々増加している一方、理容所は11万2,468施設(同1.7%減)で減少を続けており、美容業と理容業の勢いは明暗が分かれる。
総務省「家計調査」によると、2021年の理美容への1世帯あたりの支出金額(二人以上の世帯)は、理髪料が5,079円(前年比7.8%増)、パーマネント代が2,709円(同2.9%減)、カット代が6,273円(同3.7%増)、他の理美容代が2万426円(同5.8%増)となり、パーマネント代を除く3項目は前年比で増加した。
減少が続いているパーマネント代以外は、コロナ禍の外出自粛下の影響からは回復傾向となった。しかし、コロナ前の2019年の水準を超えたのはカット代のみと、本格回復には至らなかった。
総務省「家計調査」によると、2022年の理美容への1世帯当たりの支出金額(二人以上の世帯)は、理髪料が4,894円(前年比3.6%減)、パーマネント代は2,489円(同8.1%減)と減少した。一方、カット代は6,539円(同4.2%増)で2年連続で増加、他の理美容代は2万1,669円(同6.1%増)となり、コロナ前の2019年の水準を上回った。