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事務機器・事務用品業界の動向と展望

(2023/12/27更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■事務機器製造業の業績動向
■文具・事務用品製造業、事務機器・用品卸売業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

事務機器、事務用品の国内メーカー製品は海外でも高評価

事務機器メーカーには複合機・複写機・プリンターなどの世界的企業が名を連ねる。文具・事務用品メーカーも、筆記具などの品質が高く海外でも評価されている。

事務機器卸では、複合機と情報システムを連動させたIT ソリューションサービスの展開が本格化しており、事務用品卸はネット通販の拡大などによりBtoC へ大きく変化している。

一方、ペーパーレス化にともない業界全体がその影響を受けている。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

海外輸出がけん引し総額で2018年並みに回復。国内は縮小が継続

ビジネス機械・情報システム産業協会によると、2021年の事務機械出荷金額は1兆4,599億円(前年比4.6%増)だった。

総額では海外向け大判インクジェットプリンターがけん引し、2018年並みに回復も、国内向けは3,290億円(同5.9%減)と3年連続で減少している。

経済産業省「生産動態統計調査」によると、2021年の筆記具販売金額は同13.3%増の1,483億5,197万円だったものの、コロナ前の2019年との比較では6.2%減少している。

2022年の市場動向

海外需要がけん引し、事務機械出荷金額、筆記用具販売金額はともに増加

ビジネス機械・情報システム産業協会によると、2022年の事務機械出荷金額は前年比27.7%増の1兆8,637億円と大幅に増加。内訳は、国内向けが3,478億8,800万円(同5.7%増)、海外向けが1兆5,158億円(34.0%増)となった。

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