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管工事業界の動向と展望

(2023/09/04更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■管工事の業績動向
■関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

分離発注の増加で元請けとしての管理能力が求められる

管工事とは、「冷暖房、空気調和、衛生などのための設備を設置し、または金属製などの管を使用して、水、油、ガス、水蒸気などを送配するための設備を設置する工事」と定義される。

従来は総合工事業者(ゼネコン)の下請けとなることが多かったが、近年は施主が専門工事を直接発注する「分離発注」も増えており、元請けとしての管理能力も求められている。


■市場の動向と展望

2021年度の市場動向

民間工事の受注がけん引し、主要20社の受注高は増加

国土交通省の「設備工事業に係る受注高調査結果」によると、管工事主要20社の2021年度の受注高は、前年度比6.9%増の1兆4,987億円。

官公庁工事受注高が同0.4%減の1,541億円、民間工事受注高は同7.8%増の1兆3,445億円となった。国内製造業を中心として民間投資に前向きな動きが見られ、首都圏における開発事業などの建設需要も堅調に推移した。

2022年度の市場動向

民間工事が好調も、官公庁工事受注高は減少傾向

国土交通省の「設備工事業に係る受注高調査結果」によると、管工事主要20社の2022年度の受注高は、前年同度比7.9%増の1兆6,176億円となった。

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