■業界の概要
■市場の動向と展望
■石油化学製品製造業の業績動向
■化学品商社の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
石油化学工業では、石油ナフサや天然ガスを原料に、基礎製品・誘導品(中間材料)を経て、合成樹脂・合成繊維原料・合成ゴムなど多様な化学製品を製造する。
基礎化学品を原料とする高機能製品は、自動車や電子・電気製品、医療など幅広い製品・産業に利用される。石油ナフサなどの原料価格やエチレンプラントの稼働率が、川下の高機能製品のコスト競争力にまで影響を与える構造にある。
経済産業省「生産動態統計調査」によると、代表的な石油化学基礎製品であるエチレンの2021年の国内生産量は、前年比6.8%増の634万8,690トンとなった。
また同省の「商業動態統計調査」によると、化学製品卸売業の2021年の販売額は同8.7%増の24兆6,540億円だった。定期修理による非稼働設備の減少と、自動車向けや半導体向けなどの需要回復が寄与した。
経済産業省「生産動態統計調査」によると、主な石油化学基礎製品であるエチレンの2022年の国内生産量は、前年比14.2%減の544万8,821トンだった。また主な合成樹脂であるポリエチレンの生産量は同8.8%減の223万6,753トンとなった。