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ゴム製品・タイヤ業界の動向と展望

(2023/09/28更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■タイヤ、ゴム製品、合成ゴム製造業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

タイヤを中心に自動車業界と密接に連携

ゴム製品の販売額は、その大部分を自動車用タイヤが占めている。ほかにもエンジン周りの耐熱性ゴムや防振部品・ホース類など、自動車業界との関連が深い。

世界のタイヤ市場では、ブリヂストン・ミシュラン(仏)・グッドイヤー(米)の大手3社の寡占状態だったが、近年は韓国・中国などのメーカーの台頭により、大手3社のシェアは徐々に低下している。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

各国の経済回復にともない、新型コロナによる大幅減から回復

経済産業省「生産動態統計調査」によると、2021年のゴム製品販売金額は2兆3,020億7,700万円(前年比13.6%増)、合成ゴム販売金額は4,739億9,100万円(同17.3%増)であった。

新車向けタイヤ・ゴム製品は、半導体不足による車両減産の影響を受けた。一方、市販用タイヤの販売数量は、世界各国の経済がコロナ禍から回復したことで堅調に推移し、前年より増加した。

2022年の市場動向

生産数量は前年を下回るも、値上げで販売金額は伸長、新型コロナ前の水準超え

経済産業省「生産動態統計調査」によると、2022年の自動車タイヤの生産本数は前年比3.7%減の1億3,300万本、合成ゴムの生産量は同6.9%減の137万8,409トンとそれぞれ減少した。

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