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不動産管理・ビルメンテナンス業界の動向と展望

(2025/07/30更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■不動産管理・ビルメンテナンス業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

新たな需要創出に期待も、価格・サービス面で競争激化

不動産管理業は、建物の所有者に代わって、賃貸管理・建物管理(清掃・修繕など)・入居者対応(家賃集金・クレーム対応など)を行い、建物の価値を維持・向上させるための総合的なサービスを提供している。

ビルメンテナンス業は、建物の物理的な維持管理に特化したサービスを提供する。具体的には建物の共用部分やテナントスペースの清掃業務、空調、電気、給排水などの設備点検やメンテナンス、建物の老朽化に対応した修繕・改修工事、建物のセキュリティ管理、警備員の配置などが挙げられる。

マンション・アパート・一戸建てなどの賃貸住宅、ショッピングモールやオフィスビルなどの商業施設、ホテルなどの宿泊施設、学校・病院・図書館などの公共施設、高齢者施設や駐車場など、管理対象は多岐にわたるため、業界各社は、特定の分野を強みとするケースが多い。

脱炭素化に向けたエネルギー管理システムや、スマートシティ化の進展などによる新たな需要の拡大が期待される。一方で、円安による輸入部材の価格上昇、老朽化した建物の増加、新規参入企業の増加による価格競争激化など、業界内における課題も多い。

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