■業界の概要
■市場の動向と展望
■自動車部品製造業の業績動向
■自動車部品小売業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
■関連コンテンツ
自動車部品業界は、自動車に取り付けられるエンジン、車体、電気系統、内装などの部品を生産する企業で構成される。
自動車部品は
などに分類される。
従来は1~3が主であったが、近年は自動車の電装化・電動化の進展により4と5の重要性が増している。そのため半導体や高電圧機器などの部品が増加しているほか、ソフトウェアも自動車部品の重要な構成要素となってきている。
また用途面では、
にも分けられる。
サプライチェーンでは、完成車メーカーと直接取引する一次サプライヤー(Tier1)がシステムモジュールを担当し、その下に連なる二次(Tier2)、三次(Tier3)サプライヤーが素材や機能部品を提供することが多い。
2010年代に「CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)」の概念が提唱され、自動車業界における「100年に一度の大変革」を促すものとして注目を集めた。
CASEとは、車両がインターネットに接続される「Connected」、自動運転の「Autonomous」、シェアリングエコノミーの「Shared」、そして電動化の「Electric」を指す。
中でも電動化が自動車部品業界に与える影響は大きく、モーター、インバーター、リチウムイオン電池、SiCパワー半導体などの新しい部品の需要が増加した。そのような中、従来の内燃機関に関連する部品を扱ってきた企業は、新しい技術や市場への対応が求められるようになった。
さらに2020年代半ばからは、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること)への対応が政策と市場の両方で必達目標となり、車両メーカーは一次サプライヤーに対してCO₂削減を求めるようになった。この要求はさらに二次サプライヤーや三次サプライヤーにも波及し始めている。