■業界の概要
■市場の動向と展望
■眼鏡・コンタクトの業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
国内の眼鏡業界は、視覚矯正やファッション、スポーツなど多岐にわたる用途に対応する眼鏡フレーム、レンズ、および関連アクセサリーの製造、販売を行う。
近年は、均一価格で販売する低価格チェーンの台頭などにより、業界全体での低価格化が進んでおり、視力低下や破損・老朽化などにより一定数の買い替え需要はあるものの、市場規模は微増に留まっている。
一方で、花粉症対策やPC・スマートフォンの使用による眼精疲労対策眼鏡など非視力矯正分野の創出、ウェアラブル端末などBtoB領域への市場拡大、遠近両用など、新たな需要の喚起が進んでいる。また、バーチャル試着サービスなどの新技術の拡大にともなうオンライン販売チャネルの確立により、幅広い年齢層の取り込みも進む。
コンタクト業界は、視覚矯正用およびファッション用途のコンタクトレンズの製造、販売、および関連サービスの提供を行う。主要な製品には、使い捨てコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズなどが含まれる。装用周期は主に1日、2週間、1カ月などに分かれる。機能としては、単焦点、乱視用、老視用があり、近年では目の負担が少ない酸素透過率の高いシリコンハイドロゲル素材の付加価値製品が拡大している。
コンタクトレンズ販売店の多くが眼科と提携しており、信頼性やワンストップ購入による消費者の利便性向上にも繋がっている。
また、定期購入やオンライン販売などのサービス提供の拡大に加え、若年層を中心としたファッション性に特化したカラーコンタクトレンズの人気などにより、需要は増加傾向にある。また技術の進歩により装用感や安全性なども向上しており、品質向上による消費者の需要増加も見られる。