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花き・園芸業界の動向と展望

(2023/12/27更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■花き・園芸業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

需要の6割強は家計消費、土木建設と冠婚葬祭業向け割合も高い

経済産業省「令和2年 延長産業連関表(平成27年基準)」(2023年9月公表)によると、花き・花木類の国内需要合計は3,631億6,800万円だった。このうち家計消費分が2,366億900万円で65.2%を占め、家計以外では土木建設向け(16.1%)や冠婚葬祭業向け(4.6%)の割合が高い。

2022年4月改正施行の「花きの振興に関する法律」に基づく取り組みが進んでおり、2022年4月時点で花き振興計画を40道県が公表している。


■市場の動向と展望

2021年の市場動向

切り花は減少、園芸用植物・用品は増加

総務省「家計調査」によると、2021年の1世帯当たりの支出金額(二人以上の世帯)は、切り花が7,899円で名目伸び率は前年比3.1%減と2年連続で減少した。

一方、園芸用植物・用品は8,807円(同1.3%増)と、2年連続で増加した。冠婚葬祭・イベントなどの縮小によって業務用市場が縮小する中、「花いっぱいプロジェクト」など官民で花きの需要喚起を図る動きが続いた。

2022年の市場動向

家庭用切り花、園芸用植物・用品ともに増加、業務用も回復基調

総務省「家計調査」によると、2022年の1世帯当たりの支出金額(二人以上の世帯)は、切り花が7,992円で前年比1.2%増(名目伸び率)と3年ぶりに増加に転じたが、コロナ禍前の2019年(8,401円)の水準には届かなかった。園芸用植物・用品は同2.0%増(同)の8,985円と3年連続で増加した。

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