【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■靴製造・販売業の業績動向
■バッグ製造・販売業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

靴業界は寡占状態、バッグ業界は日本製と海外製で需要が二分

靴業界は、大手小売企業の寡占状態にある。PB商品の展開や、EC の積極活用を進めており、一段の寡占化が進展。その他、中小の製造業や卸売業は玉石混交。

一方、バッグ業界は、国内ブランドと海外ブランドで需要が二分されている。国内・海外ともにコロナ禍での外出抑制により、消費停滞やインバウンド需要消失で苦戦。大手はEC 強化で販売体制の変革を進めている。

■市場の動向と展望

2021年の市場動向

靴・バッグの支出金額は前年比横ばい、外出抑制で需要低迷続く

総務省「家計調査」によると、2021年の1世帯当たりの支出金額（二人以上の世帯）は、靴（履物類）が前年比（名目伸び率）0.3％増の1万4,821円、バッグ（かばん類）が同1.7％減の8,004円となった。

靴は、テレワークの普及など新しいライフスタイルの定着により子供靴や婦人靴、男子靴の需要が低迷。バッグも、外出制限が長期化する中、旅行用カバンを中心に低迷が続いた。

2022年の市場動向

外出や旅行の機会増加で、靴・バッグともに需要回復

新型コロナによる行動制限の緩和により、外出や旅行の機会増加を通して購買意欲が戻ってきたうえ、年後半にはインバウンド需要も回復した。