小売業は、新型コロナ感染拡大防止のための営業時間短縮、外出規制による客足の減退、インバウンド需要の喪失などにより、大きな打撃を受けた。
ただし、百貨店やコンビニエンスストアの販売額が減少した一方、スーパーマーケット業態では、飲食料品のまとめ買いなどにより客単価が上昇するなど、業態によって差も見られた。
実店舗での販売が苦戦する一方、ネット通販需要は活況を示した。また内食需要の高まりから、食材宅配などの需要も伸びた
運輸業は、人の外出・移動が制限されたことにより、旅客輸送の需要が大幅に減退。各交通機関の景況感および業績は大打撃を受けた。
経済活動の停滞により貨物輸送需要も減退したが、「巣ごもり需要」による宅配貨物の大幅増加や、コンテナ輸送運賃急騰による外航海運の好況など、プラスの結果も一部見られた。
飲食業は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により営業を制限され、甚大な打撃を受けた。利用者からも多人数の会食が忌避され、居酒屋などの夜間営業をともなう業態の落ち込みが大きかった。
そのような中、テイクアウト・デリバリー需要が伸長。これらに適した商品・業態への転換を進める動きも目立った。
コロナ禍における以下の業界の動向を見てみる。