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ようやく出口が見えてきたコロナ禍だが、その渦中の3年間に大きな打撃を受けた業界の代表格として挙げられるのがアパレル業界。そんなアパレル業界に属しながらも(株)エアークローゼットは、設立から堅調に業績を伸ばし続けている。

“ファッションレンタル”と呼ばれる当社の事業は、従来の貸衣裳とは一線を画しており、プロのスタイリストが、顧客それぞれに似合うようにコーディネートした「普段着」を月額制でレンタルするもの。「第4回 日本サービス大賞 内閣総理大臣賞」を受賞した、注目のビジネスモデルだ。

そんな同社が、その事業の普及とさらなる拡大を目的に2022年7月に東証グロースへ上場した。

同社代表取締役社長 兼 CEO の天沼 聰氏に、上場までの経緯や取り組み、今後の展望などを聞いた。


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株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO 天沼 聰 氏

-事業内容とその特徴についてお聞かせ下さい

弊社は「普段着」に特化したレンタルサービスを日本で初めて開始致しました。

具体的には、お客様が選ぶのではなく、スタイリストがお客様に似合いそうなお洋服を提案させて頂き、コーディネートした3着、プランによっては5着をお届けさせて頂いています。

従来のレンタルサービスは、晴れ着や礼服といった、価格帯が高く使用頻度の低い商品をレンタルすることで、お客様のコストパフォーマンスを改善するビジネスモデルでした。弊社はそこに、「スタイリストがコーディネートする」サービスを付加することによって、お客様が新しいファッションに出会えるようにしました。

それによって、忙しい生活リズムの顧客層が持つ「時間があれば、新しいブランドショップを開拓したい」「時間があれば、買い物やお洋服探しをしたい」というニーズを満たし、タイムパフォーマンスの観点での価値も提供しています。また、サービスの大きな特徴として、自社の倉庫管理システムを使っているというところが挙げられます。

-なぜ、自社で倉庫管理システムを作ろうと思われたのでしょうか?

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