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本連載では、日本企業の進出先として想定される世界各国の政経情勢などを取り上げる。第9回は、豊富な資源の輸出拡大とサービス産業への構造転換によって、世界最長のプラス成長を成し遂げた豪州に注目した。豪州は、今夏の新型コロナのデルタ株の猛威を受けて、厳格な制限措置による「ゼロコロナ」戦略から、経済活動再開を重視する「ウイズコロナ」に転換。国内需要は夏場に悪化したが、今後は再び安定した成長が期待できる。一方で、豪州経済にとって圧倒的な存在感を持つ中国との関係悪化は、改善の糸口をつかめていない。以下、先行きの経済見通しを解説したうえで、対中関係について考察した。

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