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本連載では、日本企業の進出先として想定される世界各国の政経情勢を取り上げる。第30回はベトナムを紹介する。米国向け輸出への依存度が高いベトナムは、米国による相互関税の発表当初、景気の急減速が懸念されていた。しかし、ふたを開けてみると、2025年の実質GDP成長率はASEAN主要国のなかでも最も高い伸びとなるなど、足元の景気は総じて堅調である。以下では、ベトナム経済が好調な背景を整理したうえで、先行きや日本企業の進出動向について掘り下げる。

目次

■2025年は想定外の高成長を実現
■景気をけん引する公共投資と半導体関連輸出
■米関税に起因する外需の減速が今後の景気の重しに
■新たな指導部のもとでの経済政策に期待
■日本企業の進出動向にも変化


■2025年は想定外の高成長を実現

ベトナム経済は堅調な推移が続いている。2025年の実質GDP成長率は+8.0%と、2022年以来となる高成長を記録した。この成長率は、政府目標(8.3~8.5%)に届かなかったものの、ASEAN主要国のなかでも最も高く、コロナ禍からの回復後もベトナム経済の力強さが際立っている。

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