企業にとって福利厚生は、少子高齢化や働き方改革、人材獲得競争の激化といった日本社会の構造変化を背景に、従業員向けサービスの域を超え、採用力や定着率、ひいては企業価値を左右する重要な経営資源となりつつある。
その内容も、住宅手当や健康診断といった従来型の制度にとどまらず、宿泊・レジャー施設の割引、育児・介護支援、メンタルヘルス対策、自己啓発のためのeラーニングやオンラインヘルスケア、従業員に対する食事補助など、多様化が進んでいる。
しかし、企業が自社で福利厚生を整備・運営するには相応のコストと手間を伴う。そのような中、そのアウトソーシングを請け負う「福利厚生サービス」が注目されている。
1.福利厚生サービス業とは
2.業界のなりたち
3.市場動向
4.主要プレイヤー
5.業界を取り巻く環境
6.業界の課題
7.今後の展望