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2020年代に入り、食の領域における技術革新――いわゆる「フードテック(Food Tech)」が世界的に加速しており、日本国内でも国家成長戦略の一つとして位置づけられている。

高市政権は2025年11月、日本成長戦略本部を発足させ、「危機管理投資」および「成長投資」の戦略分野として、フードテックやAI・半導体、合成生物学・バイオ、GXなどの17分野を選定した。さらに2026年2月には、これら17の戦略分野について、官公庁による調達、規制・制度改革など、供給・需要の両側面に働きかける総合支援策を講じ、官民投資ロードマップを提示するとした。

その背景には、世界的な人口増加や気候変動による将来的な食料不足への懸念、地政学的リスクの高まりによる国際サプライチェーンの不安定化、国内の少子高齢化や人口減少にともなう食料自給率の低迷、農業・食品産業の担い手不足といった複合的課題が存在する。

これらの課題解決に向け、新たな生産技術・流通インフラ・食品産業モデルなどの構築が不可欠となっている。フードテックは、単なる食品産業の革新だけではなく、食料の供給構造を強化し、食の安全と持続可能性をけん引する次世代産業として、大きな期待を集めている。


【目次】

1.フードテックとは
2.フードテックの主要領域
3.業界を取り巻く環境
4.市場動向
5.主要プレイヤー
6.業界の主な課題
7.今後の展望

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