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長期化したコロナ禍を経て、各国で経済活動が本格的に再開し、世界経済は緩やかな回復基調をたどっている。企業業績も一時期の落ち込みから回復を見せ、2022年度業績(決算期:2022年4月期~2023年3月期)は、円安やデジタル化を追い風に、輸出産業や情報通信などで過去最高益を記録する企業が相次いだ。しかし一方では、地政学リスクや人口減少など国内外で様々な課題を抱える。

そのような中、2023年度業績見通しについて、TDB の企業調査や上場企業開示資料からその動向を見てみる。

- 2023年度は増収基調

帝国データバンクの景気動向調査(2023年3月実施)で、2023年度(決算期:2023年4月期~2024年3月期)の業績見通しを尋ねたところ、「増収増益」と回答した企業は、26.4%となり、前年同時期に実施した調査より、2.3ポイント増加した(図表1)。

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