TDB REPORT ONLINE

名目成長率 2023年度+2.7%、2024年度+2.1%
実質成長率 2023年度+1.1%、2024年度+1.0%を予測


1.景気は3カ月連続で改善

企業の景況感について、2023年5月のTDB 景気動向指数(景気DI)は前月比0.8ポイント増の45.4となり、3カ月連続で改善、消費税率10%への引き上げ直前の2019年9月(45.0)を上回る水準に達した(図表1)。

図表1.jpg

5月の国内景気は、行動制限のないゴールデンウイークやインバウンド需要の拡大などにより、全国の観光スポットやイベントへの人出が増加し、飲食店をはじめ観光産業の景況感が過去最高を記録した。さらに、飲食料品関連の製造・卸売・小売にも波及効果が見られた。

また、徐々に半導体不足の緩和が進んだことも好材料となった。

他方、資材価格の高騰や海外経済の減速、生活必需品の値上げ、人手不足の長期化などはマイナス要因だった。

業種別では、人出の増加や活発な消費行動による好影響が幅広く波及し、全10業界中9業界で景況感が改善した。

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