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名目成長率 2024年度+2.0%
実質成長率 2024年度+0.1%を予測


【目次】

■TDB景気動向指数の動向
■TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済見通し
■景気トピックス


■TDB景気動向指数の動向

景気は2カ月連続で悪化

企業の景況感について、2024年5月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.6ポイント減の43.5となり、2カ月連続で悪化した(図表1)。

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5月の国内景気は、実質賃金の減少が続くなかで個人消費DIが大幅に悪化したほか、さらに国内旅行を含む観光産業が低迷したことで、主要観光地を抱える地域が落ち込む一因となった。原材料価格の高止まりや人件費の高騰に加え、「2024年問題」への対応にともなうコスト負担増、不十分な価格転嫁なども下押し材料だった。

一方で、自動車の生産再開や活発なインバウンド消費はプラス材料となった。さらに分譲マンションの建設需要や半導体関連工場の進出、ホテル関連の設備投資は好材料だった。

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