本連載では、日本企業の進出先として想定される世界各国の政経情勢を取り上げる。第23回はドイツを紹介する。ドイツでは、連立政権が崩壊し解散総選挙の実施が決まるなど、政治的混乱が続いている。また、そうした政局の混乱が実体経済にも影を落としている。以下では、政権崩壊の背景を振り返り、選挙結果やその後のシナリオを検討するとともに、ドイツ経済の先行きを展望する。
■連立政権崩壊で解散総選挙へ
■連立交渉は難航する公算が大きく、ドイツは政治的空白期間に
■政情不安定化も重石となり、ドイツ経済は停滞が続く