TDB REPORT ONLINE

【目次】

1.TDB景気動向指数の推移
2.TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済の見通し
3.景気トピックス


1.TDB景気動向指数の推移

景気は2カ月ぶりに悪化

企業の景況感について、2025年4月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.8ポイント減の42.7と2カ月ぶりに悪化、コロナ禍の終盤にあたる2023年2月以来の水準まで低下した(図表1)。

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4月の国内経済活動は、トランプ関税の影響で金融市場が乱高下し、先行きへの警戒感が高まった。規模や業種・地域を問わず景況感が悪化し、特に自動車・鉄鋼関連では、輸出の停滞が目立った。海外経済の減速や税関手続きの混乱も重なり、荷動きは低調だった。個人消費の弱さや原材料価格の高止まりも逆風となった。

他方、インバウンド需要は堅調を維持し、人手不足対応の業種は安定していた。

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