TDB REPORT ONLINE

名目成長率 2023年度+4.9%、2024年度+2.0%
実質成長率 2023年度+1.6%、2024年度+1.1%を予測


【目次】

■TDB景気動向指数の動向
■TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済見通し
■景気トピックス


■TDB景気動向指数の動向

景気は2カ月ぶりに悪化

企業の景況感について、2023年8月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.3ポイント減の44.9となり、2カ月ぶりに悪化した(図表1)。

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8月の国内景気は、本格的な夏シーズンのなか、お盆休みが集中するタイミングでの台風の上陸が大きな影響を及ぼした。鉄道や航空便の運休、高速道路の通行止めなど、交通インフラが被害を受け、人流や物流がストップした。

それによる旅行・観光業への影響は大きく、宿泊業や飲食、娯楽サービスなどを含む観光DIが悪化する背景となった。さらに、生活必需品の価格上昇のほか、ガソリン・軽油を含むエネルギー価格の高騰もマイナス要因だった。

他方、猛暑による関連グッズの販売が好調だったほか、半導体供給不足の緩和は自動車生産などで好材料となった。

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