TDB REPORT ONLINE

名目成長率 2023年度+5.3%、2024年度+2.0%
実質成長率 2023年度+1.3%、2024年度+0.8%を予測


【目次】

■TDB景気動向指数の動向
■TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済見通し
■景気トピックス


■TDB景気動向指数の動向

景気は3カ月ぶりに改善

企業の景況感について、2024年3月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.5ポイント増の44.4となり、3カ月ぶりに改善した(図表1)。

Chart1_keikiDI.jpg

3月は、日本銀行によるマイナス金利の解除および長短金利操作(YCC)の撤廃など、金融政策の正常化が始まった。国内景気は、インバウンド消費が活発なことに加えて、国内の観光産業も好調だった。個人向けサービスを中心に個人消費関連が上向いたほか、一部自動車メーカー工場の稼働再開や北陸新幹線の延伸などが地域経済を押し上げた。

一方で、天候不順による春物需要の先送りが景気を下押しした。また、物価高にともなう仕入単価上昇の再加速や、不十分な価格転嫁が企業収益に与える影響はマイナス材料だった。

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